只今帰りました、葉月です。
今日は、『ネオメロドラマティック』の曲分析をしたいと思います!
今回は、曲の事も書きたいんですが、長くなりそうなので
歌詞の事のみにします。すいません・・・
この歌詞はとても遠まわしに居ているので、難しいと思いますが、
ここからの文章は、私が一番意味が通じるように読み取った
あくまで個人の考えです。
はっきり言ってしまうと『まほろば○△』的になってしまうんですが、
私は、この曲は『体を売る』人の歌だと思うんです。
『自分の純情を~キャンディを』は、自分の限りある純情の代償に、
自分にとっての報酬、または褒美を貰っているということではないでしょうか。
『舌で転がしながら~無いようだ』では、それを貰っている自分の、
言葉にならない言葉は、決して『助けて』とは言っていない。
『いつも感じている~探している』は、自分は既に寒く深い闇の街に飲み込まれ、
そんな街の一部になっている。そのはずなのに、今の生活が幸せすぎるのが
不幸で、そんな自分を戒めるための『切れない剃刀』が欲しいと言いたいのだと思います。
皆さんが一番謎だと思うのが、
『君はボイルした 時計の皮むきにただ夢中になっている』だと思いますが、
これは、ニュートンの逸話。あまり人には知られていない話なんです。
その昔、ニュートンは卵の実験をしようとしていたが、急いでいたので間違えて
自分の懐中時計をお湯の中に入れてしまった。それに気付かずに
ニュートンは必死に皮をむこうとしていた。という話からきているんでしょう。
つまり、人は必死になると、それ以前の問題に気付かなくなってしまう。
そんな我々の道理になる逸話なんです。
この歌詞で言うと、必死に新しい恋を手に入れようとしているのに『君』は
純情が無くなっていくのに気付いていない。だから『助けて』の言葉が無い。
そう考えれば筋道がつきます。
サビは、泣きながら必死に『皮むき』をしている『君』に情熱の歌が寄り添う。
過去か未来、つまり時間の流れや自分自身の記憶があったなら、こんな街にだって
見つけられるかも知れない、という切なる希望だと思います。
『群集に紛れて~希望というアイデンティティ』。
アイデンティティとは、自分自身が時間や環境の変化に関わらず、持ち続け
る、いわゆる自己を主張できる物のこと。この歌の場合、『君』の
アイデンティティは『希望』なんですが、サビにもあった様に、こんな街にいながらも
僅かに希望を持ってはいるけれど、やはり枯れそうになってしまう。
『空気を奪いあう~風を浴びている』では、希望の無い『この街』は、
空気でさえも奪い合っているような状況だ、と言いたいのだと思います。
『君は砕かれ~岩のために祈った』は
そんな街を作るための犠牲となった岩に祈りを捧げているんでしょう。
『最後まで付き合おう~僕らしかいないみたい』はそんな『君』の前に
現れた、『君』を理解してくれた人の想いだと思います。
『体を売る』という事は、その場限りのこと。でも『僕』は『君』とその場限り
では無く、ちゃんと最後まで付き合いたいと思ったんでしょう。
その後の『君の『愛して』が僕に『助けて』と確かに聞こえた』は
自分を理解してくれる人に出会って、自分の『皮むき』以前の問題、
純情がなくなっていることに気付いた。だから『助けて』と聞こえたのではないでしょうか?
『ネオメロドラマティック』の意味は、『ネオ』は新しい、『メロドラマ』は恋愛ドラマ、
『ドラマティック』は『~な生き方』という意味になるので、
いろんな意味になると思いますが『新しいドラマな生き方』とか
『新しい恋愛の生き方』とか、人それぞれの考えがあると思います。
サビが『咲こうが摘まれる~』から『咲こうともがいてる』に変わったのは、
『摘まれる』のほうは世間、つまり『街』の考え。『もがいている』のほうは
『僕』の考えだと思います。
何にしろ、物凄い奥の深い曲だと思います。