アルバムの中でも結構人気の曲のようですね。
作曲は本間さんということで、あまりポルノを聴かない人でも
『ポルノらしさ』が分かるんではないでしょうか?
個人的に、ミディアムバラードの特徴的なメロディが、とても彼らの『らしさ』を
醸し出していると思います。ファンで無い人も非常に親しみやすい曲かと。
詞は『カルマの坂』のような『結末』まである物語みたいになっていると思いましたが、
『カルマの坂』は、第三者(少年と少女以外)視点になっていますが
『横浜リリー』は、『横浜のホテルで~キスの名残を拭う』と、
最後の『横浜のリリーは今~遠い街で』の所だけが第三者視点になっていて
それ以外は『私』視点になっているところが、『カルマの坂』との違いですね。
この曲の詞も、人それぞれ想像する事柄が違うんではないでしょうか?
私自身、この曲の詞は『m-CABI』の中で一番難しいと思いましたが、
一曲から幾つもの話が連想できる"楽しめる"曲だと思いました。
難しい言葉があるので、折角だから説明します(笑)
『おざなり』とは、その場だけの間に合わせの事。つまり、『あなた』のキスはこの場だけの物で
それを女は町の明かりを見下ろしながら細い指で拭う。これだけでも物凄く哀愁が漂います。
『本牧』とは恐らく地名でしょう。横浜には本牧というところがありましたから。(たしか・・・)
悪い噂ってことは『あなた』はきっと良い仕事のひとではないんでしょうね。
『体に傷ばかり作ってた』て所でも連想できます。
『欄干』とは、階段や橋にある人が落ちるのを防ぐための手すりのことです。
①『あなた』は自殺を図り、『私』はこんな結末じゃなかったと嘆いているのでしょうか?
②それとも、かつては欄干に登って果ての無い夢を話してくれたのに、こんな結末(引き金を握ってる)
じゃなかったと言いたいのでしょうか?
私は②だと思います。その方が辻褄が合いますしね。
私の考えでは、『私』は『あなた』が自殺を図る事を知っていたんだと思います。
『「じゃあ、また。」は嘘じゃ許さないから』のところでそう思いました。
『私』はそれを信じてみたかったのかも知れません。止めることができないから・・・
長くなってしまいましたが、とても難しい曲だと思います。
私も、本当はこの曲が全然分かってないのかもしれません。